大人の生徒さんの成長の特徴

当教室では大人の生徒さんも多くいらっしゃいます。

大人から始めてもうまくならない…という言葉を聞くこともあると思いますが、ピアノ教師の目線で大人の生徒さんの特徴をまとめます!


導入期

グローバー1,2

バイエル上巻

この時期は子供より大人の方が圧倒的に早く進みます。力があるので和音を弾いて伴奏がすぐにできます。4ヶ月〜1年ほどでちょうちょう、かえるのうたなどの童謡、喜びの歌などが弾けるようになります。


初級前半

バイエル下巻

ピアノの森2,3

このあたりから苦しくなってくる人が多いです。子どももここからは苦しいです。難しくなってきても少しずつ前に進むぞ!という気持ちを持つことが大切です。時間が取れなくなって挫折…とならないようにここまでに練習習慣をつけましょう。


初級後半

ブルグミュラー25

ピアノの練習ABC

このあたりでは素早い動きや音色づくりのため指の正しいフォームが必要になりますが、この部分で悩む大人の方は多いです。大人は子供と違ってすでに仕事や生活に適した体の使い方が染み込んでしまっているので、普段使わない筋肉を使うことに戸惑われるようです。当教室ではハノンという教材を使って打鍵のタッチポイント、全指の均等性を育てていきます。まだまだ伸びますので諦めずにがんばりましょう!


中級前半

ソナチネ

ツェルニー30

ピアノのラジリテ

趣味で始めた方の3人か4人に1人が到達できるレベルです。(私の独断と偏見による)

これまでに指の力などをどの程度身につけてきたかで仕上がりが変わります。大人も子供も苦戦します。


中級後半

ソナタ

インベンションとシンフォニア

とにかく難しいので時間が必要です。忙しい人はどうやって練習時間を取るかが問題です。

一人で3人分を弾き分ける、4人分を弾き分ける、間の声部を左右の手で受け渡すなど混乱ポイントが多数あります。ただし上級ソナタやショパンに進みたい場合は必須となります。


まとめ

大人は読譜はすぐに身につく人が多く、和音やオクターブに恐怖心がないですが、体が固まっていてピアノ用の筋肉をつけるのに時間がかかります。初級後半以降にどれだけ指の訓練に真剣になれるかで将来が決まってきます。



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コメント: 1
  • #1

    ピアノじじい (水曜日, 01 2月 2023 07:06)

    「3人か4人に1人」になりたいなぁ。